「棟梁の娘」の入力が終わった

「棟梁の娘」の入力が終わった。 河出書房版の全集は原則として作品の発表年代順に収録されている。このため第1巻の第1話は「金色の処女」である。中央公論社が出した「銭形平次捕物百話」に書き下ろされた9編を除けば、野村胡堂は銭形平次をオール讀物誌に書いていたので、第7巻の150話までの順序は正確であると思われるのだが、第8巻からはいささか怪しくなってくる。というのは、河出書房が銭形平次捕物全集を刊行…

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「お銀お玉」の入力が終わった

河出書房版全集の第8巻に入り、「お銀お玉」の入力が終わった。この作品は、新字新仮名で出版されたのは昭和31年の河出書房全集しかない。その後、断片的に銭形平次物を収録した作品集は何度もいろいろな出版社からでてはいるのだが、この「お銀お玉」は、そのいずれにも収録されてこなかったため、このファイルが公開されれば、実に30年ぶりの新規発行と言うことになる。30年間、陽の目を見なかった作品なので、駄作かと…

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「槍の折れ」の入力が終わった

「槍の折れ」の入力が終わった。犯行の手口の意外性など、推理小説としてのできばえが良い。丁寧に書かれている印象を受ける。野村胡堂は売れっ子の作家だったので、平次物以外にも池田大助など多くのシリーズを手掛けていた。売れっ子作家の多作の時期には、どうしても作品の錬度が落ちる傾向に陥りがちになることは、世間にはままあることである。野村胡堂がそうと言うわけではないのだが、戦争で出版界が窒息状態となる中で胡…

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「縞の財布」「遺言状」の入力が終わった。

「縞の財布」「遺言状」の入力が終わった。「縞の財布」はホロッとさせるところのある佳作。筆者の好きな話の一つ。筆者は神楽坂の近くで生まれ育ったので、飯田町は馴染みが深い。江戸時代には性悪な旗本、御家人の巣窟だった地域というのは面白かった。 「遺言状」は平次物では、宝探しの一面のある、ありがちなパターンであるが、話の運びが上手く読ませる。

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「蜘蛛の巣」「秤座政談」の入力が終わった

「蜘蛛の巣」「秤座政談」の入力が終わった。どちらかといえば推理小説色が濃い作品。 「秤座政談」は江戸時代にあった秤座をテーマにした話だが、そこに実名で登場する守随家はいまでも続いており、株式会社守隋本店としてロードセル秤などを製造販売している。ただ、守随の本社は愛知県名古屋市中川区福川町3丁目1番地にあり、同社のウェブサイトによれば「明暦4年(西暦1658年)以来、御園座近くの名古屋広小路に本…

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「茶碗割り」の入力が終わった

「茶碗割り」の入力が終わった。娯楽作品としての短編小説は、さらっと一読したときに、「ああ、面白かった」という印象を読者に与えれば、それは成功と言えるのだろうと思う。いささかネタばれになるが、「茶碗を割る前に、まずクビにするだろう」と突っ込むのは、無粋であるかもしれない。気がついてみたら173編の入力が終わっていた。年内には公開を始められるかもしれない。

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「権八の罪」「仏喜三郎」の入力が終わった

「権八の罪」「仏喜三郎」の2編の入力を終えた。私個人としては好きな2編で、秀作の部類に入ると思う。悪人と思われていた人物が実は・・というプロットは似通っているが、こうした話を書かせたときの胡堂の筆力の冴えは凄い。

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「第廿七吉」「父の遺書」の入力が終わった

「第廿七吉」と「父の遺書」の入力が終わった。「第廿七吉」は平次物に時折出てくるお御籤を題材にした作品、秘密のやり取りに御籤を使うというもの。両方とも無難に纏められた佳作である。なお、銭形平次は連綿とオール讀物誌に連載され続けた作品であるが、「紅い扱帯」(昭和17年9月号)と「第廿七吉」(11月号)の間にはブランクがある。ちょうどこの頃、戦時下の新聞統合政策によって野村胡堂が勤務していた報知新聞は…

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「紅い扱帯」「彦徳の面」の入力を終わった

「紅い扱帯」と「彦徳(ひょっとこ)の面」の2作の入力が終わった。「紅い扱帯」は昭和17年9月号のオール讀物に掲載されたが、同名の別の作品が昭和23年2月から3月に「實話と讀物」誌に公開され、そちらは後になって「娘の扱帯」さらには「妹の扱帯」に改題されている。またこの作品は「小説の華」誌(昭和24年6月号)に再録として掲載されているが、この時には「万事上首尾」と改題されている。一方「彦徳の面」は昭…

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