「桐の極印」「花見の果て」を入力した

贋金事件を描いた「桐の極印」と、「花見の果て」を入力した。どちらも無難にまとまった作品である。ところで、「桐の極印」はオール読物の昭和22年1月号、「花見の果て」は3月号に掲載されているが、2月号で休載になったのではなく、2月号自体が発行されていないからである。表紙には「三月特別号」と表記されているが奥付には「二三月合併号」と表記されているので、PDF版の初出には「二三月合併号」と書くことにした…

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楽天koboへの無償公開を始めた

60年間埋もれた状態になっている河出書房版の銭形平次捕物全集を、電子出版で現代によみがえらせようと言うのが、活動の趣旨である。銭形平次捕物控は初出時には漢字すべてにルビが振られているという本作りが基本であった頃なので、ともかく漢字が多い。このため河出書房万全集でも、ある程度かな書きに改められてはいるものの、ルビは依然として多数残っている。このルビの表記方法がなかなかの曲者で、特に野村胡堂は「感興…

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「幽霊の手紙」を入力した

「幽霊の手紙」の入力が終わった。この作品は西日本新聞社が発行していた「月刊西日本」昭和21年8月号に掲載されたものである。その後「月刊西日本」には池田大助の連載はあったが、銭形平次は本作だけであった。秋からはオール讀物が復刊してそれへの銭形平次の連載が復活したため。月刊西日本は1作のみで終わったのかもしれない。オール讀物に連載されていた銭形平次の短編よりはかなり長く、「月刊西日本」が分割せずに一…

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「娘と二千両」「閉された庭」を入力した。

「娘と二千両」「閉された庭」の2編を入力した。河出書房全集では、昭和21年のオール讀物に発表された「二つの刺青」「酒屋忠僕」の後に掲載されているが、これは河出書房版全集では、同じ年内ではオール讀物を先にして、その後に他の雑誌、新聞に発表されたものを掲載するという、順番付けの方針によるものである。実際には「閉された庭」が「東北文庫」昭和21年1月号から2月号にかけて連載され、続く3月号に「娘と二千…

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「酒屋忠僕」を入力した

「酒屋忠僕」を入力した。プロットは面白いのだが、銭形平次を読みなれていると、途中でなんとなく筋の見当がついてしまうところが難点だろうか。でもオーソドックスな犯人探しであり良い出来だと思う。

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「二つの刺青」「恋に克つもの」を入力した

「二つの刺青」と長編の「恋に克つもの」の入力が終わった。「二つの刺青」は戦後復刊された「オール讀物」昭和21年10月号に銭形平次捕物控の連載が再開された第1作である。ただ、銭形平次の戦後第1作は新岩手社が発行していた東北文庫の昭和21年1月号に発表された「閉された庭」である。一方、「恋に克つもの」は「主婦と生活」昭和28年の1月号から12月号まで、1年間に渡って連載された長編である。6日に入力作…

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「八千両異変」付記

今日、国会図書館に行って、八千両異変が掲載された文藝讀物の最終号のマイクロフィルムを見た。国会図書館ではオール読物は戦前戦後のほとんどの号がマイクロフィルムで閲覧できる。 「今般の出版企業整備に際して、『文藝讀物』は残存娯楽雑誌六誌の中の一つとして存続することに決定を見たのでありますが、日毎に苛烈深刻を加えつつある戦局に鑑み、より以上積極的に整備に協力すべく、四月号を最後として自発的に『文藝春…

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「娘の役目」「お此お糸」の入力が終わった

「娘の役目」と「お此お糸」の2編の入力が終わった。2編とも初出が不明な作品なのだが、「お此お糸」については、戦時中に慰問雑誌に掲載されたことを示唆しているように思われる証拠は残っている。筆者の手許に、「銭形平次捕物控 外数篇」という表題の薄い本がある。昭和21年2月1日印刷、2月5日発行、発行所はアカツキ書店(東京都板橋区豊玉町)となっている。そもそも「外数篇」という表題からして奇妙な本なのだが…

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「仏像の膝」「八千両異変」の入力を終わった

「仏像の膝」と「八千両異変」の入力が終わった。「仏像の膝」は密室物で推理小説色の濃い作品。そのトリックはいかにも日本的である。「灸の匂いは違うのでは?」というツッコミはあるだろうが・・。「八千両異変」は「仏像の膝」の後日談で、いわば連作になっている。銭形平次には以前の作品の登場人物を再登場させた作品というのは他にもあるが、2作続いた連作というのは珍しい。ただ、誌面の制約からか、いかにも尻切れトン…

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「荒神箒」「凧の詭計」の入力が終わった

今日は「荒神箒」と「凧の詭計」の入力が終わった。どちらも「文藝讀物(オール読物の改題)」に連載されたもので、推理小説色が強い作品。筆者の好みなのかもしれないが、両方ともよくまとまってはいるのだが、あまり印象には残らないようで、以前青空文庫で読んだ筈なのが、ほとんど覚えていなかった。

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