「偽八五郎」「神隠し」を入力した

八五郎の偽者が現れるという「偽八五郎」、大身の旗本の若様が失踪する「神隠し」を入力した。河出書房版全集では誘拐事件をテーマとした作品が2作連続して掲載されているのだが、野村胡堂が立て続けに誘拐事件の作品を発表したわけではない。河出書房版は発表年月順に作品を収録という建前なのだが、「神隠し」はオール読物の掲載号を誤って編集したために、変なことになってしまった。「神隠し」が掲載されたのは昭和21年の…

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「櫛の文字」と「百足屋殺し」を入力した

「櫛の文字」と「百足屋殺し」を入力した。「櫛の文字」は暗号解読の一面を持つ作品。ただこれは暗号解読としてはかなり難解な換字式で、頭の中で考えているだけで解けるようなものか?という読後感を筆者は抱いた。一方、「百足屋殺し」は一見したときの題名が凄い。強烈なインパクトがある。胡堂はストーリーテラーであるが、それ以上に感じるのは、人目を引く題名のつけ方である。銭形平次の最初の作品の「金色の処女」もそう…

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「毒酒」「詭計の豆」を入力した

花見船上の毒殺事件を描く「毒酒」と、「詭計の豆」を入力した。共に推理小説色が濃い作品である。特に「詭計の豆」は銭形平次捕物控383作品の中でも特異な1編。ネタばれになるので詳しくは書かないが、平次の鮮やかな分析力が印象に残る作品で、一度読んだら忘れ難い1編である。

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「第二十七吉」、余話

今日、家族といっしょに久しぶりに浅草に行ってきた。そのついでに、浅草寺で「おみくじ」を引いてみた。銭形平次では浅草寺のおみくじに関する話題は何作かに登場するが、筆者自体は浅草寺でおみくじを引いたことは一回もなかったからである。浅草寺のおみくじは、セルフサービスにこそなっているが、おみくじの入った箱を自分で振って、中から出た棒の番号と同じ番号の抽斗を開けておみくじを取り出すという、古典的なスタイル…

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「桐の極印」「花見の果て」を入力した

贋金事件を描いた「桐の極印」と、「花見の果て」を入力した。どちらも無難にまとまった作品である。ところで、「桐の極印」はオール読物の昭和22年1月号、「花見の果て」は3月号に掲載されているが、2月号で休載になったのではなく、2月号自体が発行されていないからである。表紙には「三月特別号」と表記されているが奥付には「二三月合併号」と表記されているので、PDF版の初出には「二三月合併号」と書くことにした…

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