「第廿七吉」「父の遺書」の入力が終わった

「第廿七吉」と「父の遺書」の入力が終わった。「第廿七吉」は平次物に時折出てくるお御籤を題材にした作品、秘密のやり取りに御籤を使うというもの。両方とも無難に纏められた佳作である。なお、銭形平次は連綿とオール讀物誌に連載され続けた作品であるが、「紅い扱帯」(昭和17年9月号)と「第廿七吉」(11月号)の間にはブランクがある。ちょうどこの頃、戦時下の新聞統合政策によって野村胡堂が勤務していた報知新聞は…

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「紅い扱帯」「彦徳の面」の入力を終わった

「紅い扱帯」と「彦徳(ひょっとこ)の面」の2作の入力が終わった。「紅い扱帯」は昭和17年9月号のオール讀物に掲載されたが、同名の別の作品が昭和23年2月から3月に「實話と讀物」誌に公開され、そちらは後になって「娘の扱帯」さらには「妹の扱帯」に改題されている。またこの作品は「小説の華」誌(昭和24年6月号)に再録として掲載されているが、この時には「万事上首尾」と改題されている。一方「彦徳の面」は昭…

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「火の呪い」「鐘五郎の死」を入力した

「火の呪い」と「鐘五郎の死」の2編を入力した。「火の呪い」は明暦の大火から相次いで江戸には大火が起きたのを題材にした話である。湯島天神門前の火事ということで万治三年(1660年)と年代がはっきり特定される珍しい作品でもある。話の展開は面白いのだが、最後は由比正雪の残党の仕業と、いささか芸のない単純な落ちになっているのが残念なところだ。

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「井戸の茶碗」「仏師の娘」「二枚の小判」の入力が終わった

「井戸の茶碗」「仏師の娘」「二枚の小判」の入力が終わった。いずれも佳作ではあるのだが、盛り上がりに乏しく読後感が薄い。筋はこなれていてそれなりによくまとまっているのだが、インパクトが薄くて印象に残らないのだ。戦時中にもかかわらず、このころの野村胡堂は売れっ子で、海軍の慰問雑誌である「戦線文庫」には池田大助捕物控などを書いている。多作な作家によくある中だるみ状態であったのかもしれない。

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「江戸の恋人達」「雛の別れ」の入力が終わった

昭和23年にサン写真新聞に連載された長篇の「江戸の恋人達」の入力が終わった。これで長篇は3作が完了した。また今日は「雛の別れ」の入力も終わった。 サン写真新聞は、今で言うなら夕刊フジのような夕刊紙で、名前のように写真が中心の紙面づくりで、江戸の恋人達も連載当初は、挿絵の変わりに役者が登場して演技して撮影した写真が掲載されていた。もう今ではサン写真新聞社はないが、写真の配信でみかけた「UPIサン…

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