「仏敵」「駕籠の行方」を入力した

河出書房版の銭形平次捕物全集第7巻に収録されている「仏敵」と「駕籠の行方」を入力した。
「仏敵」は緻密な筋書きでうまく纏められている。トーンが暗いが、最後は、まあ、ハッピーエンドで終わる佳作だろう。「駕籠の行方」は面白い一編。特に冒頭の追跡劇は胡堂の筆は冴えて読者をひきつける。
昭和17年2月、3月のオール讀物に発表された作品だから、作者が原稿を書いていたときには太平洋戦争は始まっていただろう。マスコミも戦時色一色だったはずで、そうした雰囲気の中で、淡々と戦争とは無縁の捕物を書きつづける筆者も、またそれを楽しみにしている読者もいたことは、少し考えてみるのも良いだろう。

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