「忍術指南」「許嫁の死」「紅筆願文」を入力した。

「忍術指南」「許嫁の死」「紅筆願文」を入力した。海外渡航中にルビ以外の入力は済ませていたので、作業は捗った。
「紅筆願文」は暗号文がテーマになった作品であるが、暗号がテーマなのは銭形平次383編の中でも数篇しかない。
この3作は出来栄えとしてはいずれも標準的なレベルに思えるが、筆者は「忍術指南」が好きである。話の筋運びには幾分無理があるので、賛否両論はあるだろうが、軽妙な筆運びのため、ユーモアが感じられるのが良い。話の筋自体は、かなり重くて深刻な内容だけに、筆捌きが上手でないと、話が暗くなりすぎてやりきれないところなのだが、胡堂は巧く仕上げていると思う。
「許嫁の死」も独特な余音を残す作品である。「汚点(しみ)」のように存在感の無い男が、秘めていた感情を表に現すところがドラマティックである。

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