2作品の初出がわかった

今日はラッキーな日だった。
2作品の初出が判ったのである。
まず、「恋文道中記」。こちらは同光社版全集、河出書房版全集、文春文庫の一連の書誌で「サン写真新聞(昭和23年)」となっている。しかし実際にはサン写真新聞には「江戸の恋人達」が掲載されただけである。
ところが、今日何気なく恋文道中記をキーワードにしてGoogleで検索したら、「みずすまし亭通信」というブログの中に記事があることがわかった。2011年に書かれた記事なので、既に5年以上経過している。(文春文庫の書誌の執筆より2年以上前である。)
この記事によれば、「妖奇」という雑誌を出版していたオール・ロマンス社が昭和23年1月に出した臨時増刊号であるという。

たまたま日本近代文学館に行く予定があったので、妖奇の昭和23年新年号(1月号)を見てみた。(日本近代文学館には臨時増刊号は残念ながら無い)すると裏表紙に恋文道中記の広告が掲載されているではないか。
調べてみたら国会図書館に「妖奇 : 日本唯一の異色探偵雑誌 2(臨時増刊)」として蔵書があるようだ(デジタル化資料もある)
で、面白いのは広告のフレーズである。

「当代捕物文学の第一人者・野村胡堂が精魂までも打ち込んだ畢生の快作・しかも堂々三百余枚・唯一無比の長篇捕物小説・今や「恋文道中記」現れるや・世の群少捕物読物はその色を失い・これこそ捕物ものがたりの決定版!ひとたびページを披(ひら)くや・専太郎の挿画と相俟って・興味を喚び・尽くるところを知らず!」

「世の群少捕物読物はその色を失い」は凄い表現だ。ちょっと考えつかないような文章である。
明日は、もう一編の「名画紛失」について紹介する。
今日はこれから「碁敵」を入力の予定。
koibumi_ad.jpg

この記事へのコメント