銭形平次作品中の外国語に対する戦時中の「敵性語排除」の影響

銭形平次を読んでいると、しばしば唐突に外国語に出くわすときがある。カタストローフとかメゾソプラノなど。江戸時代の捕物小説の中に外国語が登場するのは違和感を通り越してびっくりするのである。 以前、これまでの一連の書誌で昭和19年の作品とされてきた「風呂場の秘密」の中で詭計に「トリック」とルビが振られていて驚いたという事を書いたことがあるが、戦時中には米英が敵国だったことから英語は「敵性語」として…

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