小便組貞女の初出誌

小便組貞女の初出誌には悩まされていたのだが、今日ようやく国会図書館で調べて解決した。 そもそも、小便組貞女の書誌情報は、河出書房版全集では講談倶楽部(昭和23年)となっていて、文春文庫版では面白倶楽部昭和23年11月号となっている。 また、小便組貞女を掲載している光文社時代小説文庫の銭形平次捕物控では、縄田一男氏による解説があって初出は講談倶楽部昭和23年11月号と書かれている。 で、…

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兵庫の眼玉

今日は「兵庫の眼玉」を入力した。この作品はオール讀物に掲載されたときには「大村兵庫の眼玉」という題名であった。これを引き継いだ中央公論社の「銭形平次捕物百話」でも同じ題名で、さらにこれを底本とした嶋中文庫版でも大村兵庫の眼玉という題名になっている。 同光社磯部書房版の全集では兵庫の眼玉となっているので、これを底本としたと思われる河出書房版の全集でも兵庫の眼玉になっていいるものと考えられる。なぜ…

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赤い痣、一番札

今日は「赤い痣」と「一番札」の入力が終わった。 「赤い痣」は平次が偽者に悩まされるという1編だが、その中で、塞ぎ込んでいる平次を、八五郎が冗談を言って何とかなぐさめようとするシーンがある。不覚にも入力作業をしていながら目頭が熱くなった。芝居なら掛け声がかかるような情景である。筋書きからは外れた場面なのだが、とても印象に残る。八五郎という架空の人物が、人の良い、長い顔をして、すぐそこに座って…

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風呂場の秘密、庚申横町

今日は「風呂場の秘密」と「庚申横町」の入力を終えた。 「風呂場の秘密」は、まだ青空文庫でも公開されていないので、今回、初めて読んだ。池之端という舞台設定がうまい。 この作品の初出は昭和19年の「書き下ろし」ということになっている。岩手にある「野村胡堂・あらえびす記念館」なら、この本が残っているかもしれないが、他のところで探し出すのは難しいだろう。 ところで、入力していてビックリしたことがあ…

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一枚の文銭

今日は「一枚の文銭」を入力した。 寛永通宝は寛永年間(1624年から1645年)の1636年に鋳造が始まったが、1659年にいちど鋳造が中断された。 この作品は、寛文年間(1661年から1672年)の1668年以降に新たに鋳造された寛永通宝がテーマになっている。 鋳造中断前の寛永通宝を「古寛永」、寛文以降の寛永通宝を「新寛永」と古銭愛好家は区別して呼んでいるようである。 実は、このブログ…

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