「鐘の音」と「猿蟹合戦」を入力した

「鐘の音」と「猿蟹合戦」を入力した。銭形平次捕物控の題名は、ストレートすぎてそれ自体でネタバレになってしまっているような作品が少なくないがこの2作品もその印象を受ける。でも、2編共に面白い。 猿蟹合戦は、普通の短編の2倍近くの長さがある。中篇と言ってもよい作品であるが、オール讀物昭和25年8月号に一挙に掲載されたものである。該当の号を調べてみたら、「銭形平次捕物控 本誌所載二百回記念 特別長篇…

続きを読む

検閲の記録

銭形平次の話題ではないのだが・・・ 銭形平次の初出を調べる関係で、先日国会図書館の憲政資料室を訪れて「東京」という雑誌のマイクロフィルムを閲覧していた時に、検閲にひっかかったという記録に遭遇した。 雑誌「東京」は新生社という出版社が出していた月刊誌で、昭和23年の5月号には銭形平次の「小判の瓶」が掲載されている。その他の号には載っていないことを確認するために見ていたのである。 問題の号は昭…

続きを読む

「処女神聖」の初出誌が入手できた

「処女神聖」の初出誌である「別冊讀物と講談」が入手できた。昭和25年10月16日付の読売新聞夕刊に「別冊讀物と講談 新作捕物まつり号」の広告が掲載されており、その広告から「処女神聖」が掲載されていることは判っていたのだが、国会図書館や近代文学館、はては北海道立図書館にも収蔵されていないので、現物確認ができていない本であった。今日は、もう一つ、広告では確認できていても現物が入手できていなかった「増…

続きを読む

「お部屋様お退屈」の入力が終った

長編の「お部屋様お退屈」の入力が終った。この作品は昭和25年の「夕刊中外」などの新聞に連載されたもの。新聞に連載されたときは前半が「お部屋様お退屈」、後半は「十万両の行方」という二部構成であった。これで長編の入力は、恋文道中記、江戸の恋人達、無限の鐘、地獄の門、恋に克つ者とお部屋様お退屈の6編が終った。次は「怪盗系図」にとりかかるが、これも長い。

続きを読む

「心中崩れ」を入力した

「心中崩れ」の入力が終った。アリバイ崩しがテーマとなっている推理小説色が強い作品だが、心中の様子を描いたところから始まる筋運びが秀逸な作品だ。 「日本の古本屋」のサイトは時折チェックしているのだが、新刊書とは異なって古書は次々に出物が出てくると言うわけではない。何年間にも渡って古書店に在庫されているものが掲示されているわけで、販売されている本はあまり変化しないのだ。しかし、新たな出物がないわけ…

続きを読む

「歎きの幽沢」の入力が終った

「歎きの幽沢」の入力が終った。これは面白い作品。角川文庫の傑作選に収録されている傑作である。幽沢という主人公の人物設定が奇抜である。幽沢の人物描写がやや希薄なのが残念だが、設定の面白さと事件の展開の筋運びが秀逸。読後感も良い。

続きを読む

「鼬小僧の正体」「妾の貞操」「邪恋の償い」を入力した

「鼬小僧の正体」「妾の貞操」「邪恋の償い」を入力した。この中では「鼬小僧の正体」が面白い。昭和25年のオール讀物に連載された作品だが、どちらかといえば推理小説色が濃い。 年末から少しずつ入力をしてきた長編の「お部屋様お退屈」の入力が終わり、校正作業に入った。今週中には終る見込み。

続きを読む

「妹の扱帯」「一と目千両」を入力した。

「妹の扱帯」と「一と目千両」の2編を入力した。 元旦から入力を始めて、この一年間で236編の入力が終った。分量的には383編の半分を少し超えたというところ。昭和20年代の後半以降は、報知新聞への連載などの比重が増えるため、短編中心の前半に比べると、平均的な作品の長さが長くなる。とはいえ、最初はどうなることかと思ったが、できる見通しは立ってきた。

続きを読む

「飛ぶ女」「遠眼鏡の殿様」を入力した

「飛ぶ女」と「遠眼鏡の殿様」を入力した。このところ、オール讀物以外の雑誌に掲載された短編が続いているが、「遠眼鏡の殿様」は河出書房版全集では初出が「昭和24年の宝石別冊・捕物小説集」となっている。これが一連の書誌でもそのまま引き継がれているのだが、そもそも昭和24年の宝石には別冊・増刊を含めて「捕物小説集」なんてものはない。 「遠眼鏡の殿様」は昭和23年11月1日付で発行された「旬刊ニュース」…

続きを読む